本日、所属支部の租税教室 委員会に出席してきました。
毎年7月から9月にかけて、管内の小学校・中学校に税理士が出向き、子どもたちに「税金」について授業をしています。今日の委員会では、当日に向けた 講師の日程調整、使う資料の確認、そして授業の進め方の3つを話し合いました。本記事では、その内容を簡単にまとめておきます。
1. 誰がどの学校に行くか ── 日程調整
向島地区では、毎年複数の小・中学校から租税教室の依頼を受けています。今年も二十数コマの授業が予定されており、各校の希望日に対して、委員の中から「主任講師」と「補助役」を一名ずつ割り振っていきます。
割り振りの土台になるのは、委員それぞれが事前に提出する「都合のつく学校」のリストです。これに二重丸(主任講師として可)と丸(補助として可)の印を付けてもらい、そのマトリクスを突き合わせながら配置を決めていきます。
ただ、実際に決めようとすると、いろいろな制約が浮かび上がります。
- 同じ日に複数の学校で同時開催される場合は、誰がどちらに入るかの調整が必要
- 一日に二校連続の担当はかなり消耗するので、なるべく避けたい
- 学校ごとに「まちづくり」「合同講義」など授業の形式が違い、複数クラスを並行で進める学校は補助役を必ず付ける必要がある
- 委員それぞれの本業の繁忙期を考慮する
委員それぞれが事務所の業務を抱えながらのボランティア活動なので、無理のない配置にするのが第一です。今年も結果的に、ひとり当たり3〜5コマほどの担当に落ち着きました。
2. 使う資料の確認
授業で使うパワーポイント資料は、毎年少しずつ手直しを加えています。今年は次のような点が更新されました。
- 教育費の数字 ── 東京都の公立学校の年間教育費(児童・生徒1人あたり)について、最新データを反映
- 国の予算の数字 ── 令和6年度の歳入・歳出の最新の数字に差し替え
- 「公平な集め方」のスライド ── 4つの集め方(同額/特定の人が全額/同率/応能負担)を比較するパートで、金額の桁数と並び順を見直し
特に最後の「公平な集め方」のスライドは、議論が分かれました。
中学校向けには、右側を空欄にしてグループワークをやりやすい形に作り直したのですが、小学校向けでは「金額が大きい順に並んで、ストーリーが見えやすい従来の形」のほうが過去の反応が良かったという経験があり、小学校用は元のレイアウトに戻すことに決まりました。子どもたちが画面を見て「Aさんはずるい」「Cさんはかわいそう」と素直に反応してくれるほうが、授業として盛り上がるのです。
教材は「正しさ」と同じくらい「子どもが反応してくれるかどうか」が大切で、ここは毎年議論になるところです。
3. 授業の進め方
最後に、授業当日の段取りについても確認しました。
1億円のジェラルミンケース
租税教室の見せ場の一つに、本物の重さを再現した 1億円のジェラルミンケース を子どもたちに持ち上げてもらう体験があります。これがいつも一番盛り上がるのですが、悩ましいのは「ケースは一つしかない」ということ。
複数クラスを並行で授業している学校では、講義を5〜10分前倒しで終わらせて、ケースを次のクラスにリレーで回していく必要があります。早く終わったクラスから子どもたちに触らせ、別のクラスにバトンタッチ、という段取りです。当日のタイムマネジメントは、ある意味で講義そのものよりも気を遣う部分かもしれません。
まちづくり授業の予算設定
「まちづくり」と呼ばれる授業は、子どもたちが班になって、与えられた予算の範囲で街の施設を選んで作るワークショップ形式の授業です。
ここで毎年議論になるのが「各班に与える予算をどう設定するか」。以前は全班一律の予算にしていましたが、それだとどの班も似たような街になってしまうため、近年は班ごとに予算額をバラバラにしています。「予算が少ない班はどう工夫するか」「予算が多い班は本当にすべて使い切るか」が見えてきて、発表のときの議論が深まります。今年もこの方式で進める予定です。
公開授業日の時間配分
今年は土曜の学校公開日に重なる日程もあり、通常の授業より時間枠が短く設定されている回があります。話す内容と時間配分を改めて整理し、講師同士で共有しました。
来月以降に向けて
委員会のあとは、6月中に各学校の係の先生方と個別の打ち合わせを進めていきます。授業当日は7月から9月にかけて。準備は地味な作業の連続ですが、こうした事前のすり合わせがあるからこそ、当日子どもたちに楽しく「税」について考えてもらう時間が作れます。
今年も一回一回の授業を丁寧に進めていきたいと思います。
