向島支部の租税教育委員会の活動(令和7年度第2回開催)に参加しました。

- 令和7年度租税教室について意見交換
- 令和8年度の教材について
- すみだまつりについて
- その他

租税教育委員会 活動報告(第2回)
― 今年度の振り返りと、次年度に向けた改善の視点 ―
租税教育委員会では、令和7年度の租税教室の実施を一通り終えたことを受け、今年度の振り返りと次年度に向けた検討を行いました。今回は、授業運営の実務面での気づきや、教材・イベントの在り方について、委員間で共有された主な論点をご紹介します
1.今年度の租税教室を振り返って
今年度は、小学校・中学校・高校と、対象学年の異なる租税教室を実施しました。
教員アンケートや委員自身の実感として共通していたのは、「一方的に話を聞くだけでなく、生徒が何らかの形で参加できる構成のほうが理解や集中につながりやすい」という点です。
特に、
- 考える時間を設ける
- 手を動かす簡単な作業を取り入れる
- 選択式の問いかけを行う
といった工夫が有効ではないか、という意見が多く出されました。
2.リモート授業の実施と課題
今年度は、高校を対象にリモート形式での租税教室も行われました。
リモート授業では、生徒の反応が直接見えにくいという難しさがある一方、授業後に教員を通じて「税や確定申告に興味を持った」「自分で調べてみようとする生徒がいた」といった声が共有され、一定の意義は確認できました。
今後の課題としては、
- 大人数でも「考えさせる」要素をどう組み込むか
- 双方向性をどこまで求めるか
- 対面授業との役割分担
といった点が挙げられています。
3.学年ごとに異なる教材の視点

議論の中で改めて共有されたのが、「学年によって伝えるべき軸は異なる」という考え方です。
一般論として、
- 小学生:自分の生活に直結するテーマ(身近な公共サービスなど)
- 中学生:社会との関わりを意識したテーマ
- 高校生:税と社会制度、将来の意思決定との関係
といった整理が有効ではないか、という方向性が確認されました。
現行教材は完成度が高い一方で、「毎年同じ内容を伝える」こと自体が目的化しないよう、今後はテーマの絞り込みや構成の見直しも検討していく予定です。
4.考えさせる授業への工夫
租税教育では「正解を教える」こと以上に、「考えるきっかけを与える」ことが重要です。
例えば、税や財政に関するテーマについても、単純な結論を押し付けるのではなく、複数の考え方があることを示した上で、生徒自身が考える余地を残す授業構成が望ましい、という意見が出されました。
これは、民主主義や社会参加を考える入口としても、税の学びが果たせる役割だといえます。
5.イベント(地域行事)での啓発活動について
委員会では、地域イベントにおける租税教育・税理士会PRの在り方についても意見交換を行いました。
限られたブース・人員の中で、
- 行列を生まない運営方法
- 短時間でも参加できる仕組み
- 「楽しさ」と「税の啓発」をどう両立させるか
といった実務的な論点が共有され、今後はよりシンプルで分かりやすい参加型企画も検討していく方針です。
6.次年度に向けて
今年度の振り返りを踏まえ、次年度は
- 教材の目的をより明確にすること
- 学年別のアプローチを意識すること
- 授業・イベントともに「参加型」を意識すること
を意識しながら、租税教育の質を高めていく予定です。
引き続き、子どもたちが「税を自分ごととして考える」きっかけを提供できるよう、委員会として改善を重ねてまいります。
